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確実に死に至る狂犬病、規制緩和で危険はないのか?

出典:奈良県獣医師会

 

ウクライナからの避難民女性がペットのポメラニアンを無届で日本に持ち込み、ここ一週間大きな話題となっています。
本記事では今回の問題について、また狂犬病の危険性についてまとめていきます。

 

狂犬病予防法

国内に持ち込まれた犬等は狂犬病予防法に基づき最大180日隔離されます。人によっては長すぎると思うかもしれません。
この”180日”という期間には理由があります。犬や猫に感染した狂犬病ウイルスの潜伏期間が通常3~8週間であるため、狂犬病の症状の有無の確認を行う180日という期間を設けなければいけないのです。
しかしこの長い隔離期間は、政府機関が発行する証明書(ペットを国外へ輸出する際に必ず必要)により最短12時間まで短縮することが可能です。

今回ウクライナ人の女性はこの手続きを行っておらず、証明書が無い状態でポメラニアンを持ち込みました。しかし今回は有事とのことで、特例として証明書が無くても構いませんが狂犬病予防法の通り180日間の隔離は必須のはずでした。

 

 

 

 

今回の対応について農林水産省の説明

4月18日に政府は特例措置として、ウクライナからの避難民が飼育している犬の検疫手続きを緩和する事を発表しています。
ウクライナから避難された方が輸入した犬及び猫の検疫対応について

本来であれば最長180日の隔離もしくはウクライナ政府が発行した証明書が必要なのですが、今回の特例では日本の動物検疫所の検査で抗体が一定量確認されれば「犬の健康状態を検疫所に週1回報告すること」を条件に隔離が免除され証明書も必要なくなるようです。
これには多くの批判の声が上がっていますが、農林水産省によると
「狂犬病のリスクが上がるわけではない」
とのこと。
集まった批判に対する説明ですが、一向に収まる気配を見せていません。余計に悪化したような…

狂犬病清浄国として

狂犬病は発症すると100%確実に死に至ります。

日本では1956年の感染を最後に撲滅され、狂犬病清浄国となっています。
農林水産省の対応、説明について国民からの批判が収まらないのも無理はないと思います。
日本は世界でも数少ない狂犬病清浄国であり、先人達が守り抜いてきた安全を自分たちも守っていく義務があります。

 

出典:国立感染症研究所


いくら抗体の確認、マイクロチップ装着、ワクチン接種を行ったところで180日間の隔離の安全性に比べれば危険度が高いのは間違いないでしょう。批判が集まるのも無理はありません。徹底して行うべきだと僕も思いますね。

 

 

 

たった3頭の犬から始まった狂犬病:インドネシアフローレス島

インドネシアのフローレス島はかつて狂犬病清浄国でした。

ある日、漁師の船に乗って島にやってきた3頭の犬から狂犬病が発症。
瞬く間に島全体に流行し、3年間で合計81人が死亡し流行阻止の為に50万頭もの犬が殺処分されたそうです。これは島に生息する犬の総数63%にもなるそうです。

 

 

 

 

 

狂犬病についてまとめてみました。

情をかける意見もちらほら見かけますが、万が一を防ぐ為徹底して行うべきだと僕は思います。

 

皆さんは今回の件についてどう思いますか?